ポケモンの話題を1つご紹介しておきます。
話題は、適応放散に続く生物学的な内容として、収斂進化(収束進化)の概念が追加されているというものです。
ポケモン、生物学的な内容
ニンテンドースイッチ「ポケモン スカーレット バイオレット」で、「ウミディグダ」という新ポケモンが追加されます。
ウミディグダは、これまで存在した「ディグダ」と似た見た目の新ポケモンです。
このような似た見た目のポケモンは、これまでは「○○のすがた」として、「リージョンフォーム」という名前で呼ばれていました。
ただ、今回のウミディグダは、「ディグダ(パルデアのすがた)」という「リージョンフォーム」ではないとされています。
このリージョンフォームではないという説明は、意味が分からないという人もいるかと思います。
しかし、これについては、ポケモンがリアル世界の生物学的な内容から持って来た概念だと考えると分かりやすいと思います。
それは、「収斂進化」(しゅうれんしんか)または「収束進化」(しゅうそくしんか)と呼ばれている生物学的な概念です。
収斂進化の概念
「収斂進化」(収束進化)とは、かなりざっくり言えば、別の種類の生物であるものの、似たような環境などで育ったことで似たような個体になっていくことを言います。
これはあくまでも例ですが、例えば、Aという土地にXという生物、Bという土地にYという生物がいた場合で、AとBの気候やその周辺で獲れる食物などが似ているとき、XとYは、長い時間をかけて「進化」していくと、同じような環境で育つのでその姿が似ていくというのが「収斂進化」(収束進化)です。
今回、ニンテンドースイッチ「ポケモン スカーレット バイオレット」で登場するウミディグダについても、これと似たような説明が行われています。
そして、この説明を一言で言えば、ポケモン世界にも生物学的な概念で言うところの「収斂進化」(収束進化)が存在し、この概念が「ポケモン スカーレット
バイオレット」で追加されるということです。
適応放散に続く
ウミディグダなどの「収斂進化」(収束進化)のポケモンは、前述のように「○○のすがた」という「リージョンフォーム」のポケモンと紛らわしいと言われています。
「○○のすがた」のリージョンフォームは、元々同じ生物であるものの、途中から別の似た個体に変わった(増えた)ものを指します。
そして、このような内容についても生物学的な概念が存在します。
それは、「適応放散」です。
適用拡散は、これはあくまでも例ですが、例えば、Aという土地にXという生物、Bという土地にXという生物がいた場合で、AとBの気候やその周辺で獲れる食物などが全然違ったとき、長い時間をかけて「進化」していくと、全く異なる環境で育つのでその姿が違っていくというようなものを言います。
つまり、進化の過程で「X」と「X亜種」が誕生するというようなものです。
一方、「収斂進化」(収束進化)は、XとYだったものが、「X亜種」と「Y亜種」になり、XとYは全然違ったものの、X亜種とY亜種は似たようなものになったというような「イメージ」です。
そして、ポケモンのディグダで言えば、収斂進化はウミディグダ、適応放散はディグダ(アローラのすがた)となります。
コメント
モグラとオケラとかは顕著ですね。哺乳類と昆虫類というかなりの分類的な違いがあるけどの土かきの役目を持つ前脚の構造が似てる。
じゃあ
ピカチュウ、デデンネ、ミミッキュは
収斂進化ということでいいのかな
なるほどお?
サメとイルカ、センザンコウとアルマジロみたいな感じか
(適応放散)リージョンフォームの例としては
イグアナとウミイグアナ、
カンガルーとキノボリカンガルーなどがあります。アローラディグダは正直よくわかんないです。
進化すると全く別の姿になるかもしれませんね
ウミディグダの進化はダグトリオではなく水竜タイプのカッコいいポケモンになるとかね
ミミッキュは収斂進化じゃなくて擬態でしょう