ポケモン ソード シールド、リーク投稿者を株ポケが訴える事態に。フラゲではない

　ニンテンドースイッチ「ポケモン ソード シールド」について、1つ話題が出ています。

　今回は、「リーク」投稿者を株ポケが訴える事態になっています。

ポケモン剣盾、リーク投稿者を訴える

　「ポケモン ソード シールド」は、偽のリークもありましたが、2019年11月上旬に、本物の「リーク」が投稿されています。

　その内容は、今作の海外版の攻略本からの情報です。

　海外の攻略本からの情報では、キョダイマックスするカイリキーなど、この「リーク」で初めて明らかになった数々の情報がネットに投稿され、話題になっていました。

　その後、「ポケモン ソード シールド」のソフトのフラゲも始まり、新ポケモンや、今作に登場しないポケモンなども全バレする状態でした。

　今回、このような今作の「リーク」投稿者を、株式会社ポケモンの海外部署が訴えています。

Discordなど開示へ

　ニンテンドースイッチ「ポケモン ソード シールド」の「リーク」は、今回は、Discordが最も早かったようです。

　Discordとは、テキストメッセージのやり取りやボイスチャットなどを行うアプリのことです。

　今回の「リーク」は、ここで最初にやり取りされていたそうで、それが4chやその他の海外掲示板、ツイッターなどに転載され、海外を中心に拡散される状態になっていました。

　そして、株ポケは、このDiscordで情報を流していた人物を特定し、裁判を起こしています。

　ただ、現時点では、Discord上のユーザー情報しか把握できておらず、現在、Discord側に個人情報の開示を求め手続きを行っているようです。

　このため、クローズドで匿名性も高い感じのDiscordも、漏らしてはいけないものを漏らせば訴訟対象になるということです。

　また、4chなどに転載した人物も裁判対象とし、開示を求めているようです。

フラゲではない

　「ポケモン ソード シールド」の今回の事案では、4人以上の人物が株ポケから訴えられている状態です。

　この裁判については、株ポケが訴えた主な根拠は、攻略本に対する権利侵害になっています。

　攻略本に対する権利侵害とした理由は、守秘義務が発生する社員が漏らしたなどの場合は別ですが、今回話題になっているような内容での「リーク」の罪というようなものは、日本にも海外にも存在しないからです。

　ただ、今回、株ポケは、それを超えて「リーク」の罪っぽいものを認めさせようとしているとも考えられており、それに対してどのような裁定が下されるのか興味深いとも言われています。

　ちなみに、今回の記事は、都合上「リーク」と書きましたが、この表現は、カギカッコ付きで書いていることからも察することが出来るように、正しいものではなく、本来はこのような事案は「リーク」ではありません。

　リークとは、社員などが内部情報を漏らすことであり、今回の事案で「ポケモン ソード シールド」の「リーク」と言われているものは、ただ単に、攻略本の内容を無断で転載して訴えられたとシンプルに考えることも出来る話です。

　つまり、ネットへの違法アップロードの話でもあるということです。

　しかし、どうもこの海外の攻略本の内容のアップロードは、フラゲで入手したものではなく、今のところハッキリしませんが、その関係者又は関係者からこっそり入手した人が漏らしたのではないかと疑われている部分もあるので、今回はリークにも分類されているということです。

　また、前述のように、「リーク」の罪っぽいものを認めさせようとする興味深い主張を行っている裁判にもなっています。