3DS「ポケモン サン ムーン」の最終決戦の様子が、少し映像化されています。
8秒ほどの短い動画ですが、プロが映像化するとこうなるというような凄い出来になっています。
以下、ゲームの完全ネタバレありなので、見たい人だけどうぞ。
ポケモン サン ムーン、最終決戦をプロが映像化
3DS「ポケモン サン ムーン」の最終決戦の映像は、岩根雅明氏がツイッターに投稿しています。
岩根雅明は、ポケモンアニメも担当している有名アニメーターであり、そういう意味では、ホンモノが作ったサンムーン動画ということになりますが、今回の映像は、あくまでも個人的に試作されたものです。
ツイッターでは、ツール使用の練習もかねて、その制作過程が少し公開されています。
さすがにこれだとまだ何かはわからないでしょうが pic.twitter.com/m7KnQ9GZYA
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月13日
ここら辺まで来るとわかる人にはわかってもらえるんじゃないかと思います。この後は手というか足というかを追加していくことになりますが、全体的に透明な膜で覆われてるような表現をオブジェクトを半透明にして表現するか、100パーセントの不透明度でレンダリングして撮影処理にするか? pic.twitter.com/09ON1peOzD
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月14日
最初後ろのパーツが椅子になってるのかと思ってたんですが、どうもそういうわけではなさそう。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月14日
そもそも後ろのパーツは形がよくわからないです。いずれアニメに出るときには後ろからの設定も明らかになると思いますが、現段階ではムービーでもよくわかりません。という事は先日のコスモタイガー同様、ご覧になってる方もわからないと。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月14日
フラダリの最終形態もアニメ登場前に3Dで作ったんですが、かなりいろんな角度からのムービーが存在したので、迷いはありませんでした。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月14日
手を追加。映像で見ると目の周りに小さい点みたいなのが見えるんですが、わざわざモデリングするようなもじゃなく”質感”のようなものと解釈して撮影時に加えようかと思います。後は足を作ったら大まかなところは完成。と言っても今だに透明膜をどうするかは決めかねてます pic.twitter.com/CZTSnA9mUg
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月15日
最終的にはボーンを入れて動かすことになるんですがこういう中が透けてるようなものだと中身が飛び出さないように注意する必要がありそうです。激しく動かさなきゃ大丈夫だと思いますが……まぁその前に残り二本の腕に膜を張る必要があります。 pic.twitter.com/ByDKXQF73F
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月16日
それをやって初めて各パーツの正解サイズが見えてきそう。少なくとも膜を張ると腕が二回りくらいでかくなってしまったので、昨日のものよりもかなり縮めています。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月16日
スクラッチモデルで作っていたら、こういうサイズ変更は本当に命取りで「OKという事にしておこう」という事が多いんですが、それから比べると最終調整が楽なのがCGの良いところです。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月16日
左右対称とか、今回のみたいに同じ足何本もというのが簡単。もちろんスクラッチでも完全に同一形状なら型取りしてレジンなりパテなりで複製できますが鏡像みたいな反転形状は作るしかありません。以前投稿したメカコイキングでいうと鱗と大きなヒレは複製して揃えましたが、ひげは無理というところ
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月16日
3Dの人間、最終的には削除しますが、作画時のアタリ用に入れてあります。本当は色を塗った状態でミラーから実体化すればよかったんですが、慌てて色塗る前に実体化してしまったので左右にわざわざ同じ色をチマチマと塗っていってるところです。 pic.twitter.com/YJNV9uuJs9
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月17日
手の色は完全な黒でもこれくらいのグレーになってしまうので、半透明感は撮影で入れた方がきれいに行きそうです。頭(というかなんというか)のドーム部分には虹色のハイライトも入ってるようなので、これもできれば再現したいところですが、無理なら諦めます。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月17日
そう考えるとプロの撮影さんはいろいろと注文に応じて再現できるというのはなかなかすごいテクニックじゃないかと思います。今のポケモンで言っても主ポケモンのオーラなんかどういう風にやってるんだろう?と
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月17日
Photoshopにせよ、aftereffectsにせよblenderにせよ、自分が使わない大半の機能についてはほとんどわかってません。
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月17日
もちろんそんなの全部わかってたらプロなんでしょうけど
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月17日
撮影テスト pic.twitter.com/gi2GSny2AA
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月18日
背景込みテスト。後ろの光ってるやつが光りすぎなのでモデリングから変えた方がいいかも pic.twitter.com/qMXoIuvADA
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月18日
ボーン入れました。モデリング作業はこれで終わり。この後はアニメをつけていきます pic.twitter.com/okPDsm8lXy
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月18日
この後すぐに手を付けてもいいんですが、今日はせっかくふぇすサークルでラッキーなので、ちょっとそっちやってきます
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月18日
そして、このような段階を経て、公開されている映像が次のものです。
出来ました。最終決戦のイメージですが、本編ではどうなるんでしょうか? pic.twitter.com/VETBK0OXJA
— 岩根雅明 (@animator1965) 2017年6月21日
音はありませんが、プロならではのサンムーン映像になっています。
ちなみに、今回の「最終決戦」の映像は、3DS「ポケモン サン ムーン」をベースにしたものです。
ポケモンアニメでは、リーリエなどの設定がゲーム版と異なるので、今後、このようなシーンが描かれるかどうかは今のところよく分からないものになっています。
どちらかと言えば、今回のポケモンアニメは、XYと異なり、あまりシリアスな感じにはならないようにしてあるので、こういう感じの最後がやって来る可能性は低いかもしれませんが、果たして、ゲーム版の展開はどこまで入って来るでしょうか。
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