
ポケモンについて、1つ話題が出ています。
話題は、海外版のロゴの作者が27年後に名乗り出ているというものです。
ポケモン、海外版のロゴの作者
ポケモンは、ゲームソフトから誕生したシリーズです。
このゲームソフトの正式名称は「ポケットモンスター」ですが、海外では正式名称も「ポケモン」です。
今回、海外の正式名称である「ポケモン」の海外向けのロゴを作った人が、海外での初代作品の発売から27年後となる2025年に名乗り出ています。
これによると、海外版の「POKEMON」のロゴは、Chris Mapleという人が制作したとのことです。
Chris Maple氏は、任天堂やゲームフリーク、クリーチャーズなどの社員ではなく、アメリカ任天堂と同じシアトルでデザイン会社を経営していたデザイナーです。
このデザイナーは、友人からの紹介でアメリカ任天堂の当時の荒川社長からデザインの仕事を任されたとのことです。
ただ、最初から具体的に何の仕事なのかは明らかにされておらず、Chris Maple氏はアメリカ任天堂の本社に行き、荒川社長などと面会したときに初めて具体的な内容を知ったそうです。
また、当時は、海外では初代ポケモンのゲームはまだ発売されていないということもあり、アメリカでポケモンは全く知られていない状態だったので、Chris Maple氏も当然のようにポケモンがどのような作品なのかは全く知らなかったとのことです。
そして、アメリカ任天堂からポケモンのグッズなどを見せられ、これがポケモンだという説明を受け、ロゴを作るように頼まれたそうです。
一方、ポケモンのゲームのロゴを作るという依頼であったものの、海外で発売前ということもあってか、実際のゲームはプレイさせてもらえず、いくつかの画面写真などを見せてもらっただけだったことが明らかにされています。
よって、今も使用されている海外のポケモンの公式ロゴは、Chris Maple氏がゲームなどはプレイせずに作ったものになっています。
27年後に名乗り出る
ポケモンの英語版のロゴの作者は、これまで詳しい情報が明かされたことはない情報になっています。
それは、ロゴの制作者の名前がゲームのスタッフクレジットに載ることはなかったからです。
また、Chris Maple氏によると、自ら明らかにすることも許されていなかったとのことです。
ただ、今回、自分の息子が明らかにしたらどうかというようなことを言い出したこともあり、27年経って「ぶっちゃける」ことにしたそうです。
このため、守秘義務契約的なモノには時効などはないので、今回、ポケモンの海外版のロゴの作者は私だと名乗り出た行為は、任天堂や後に誕生する現在の権利管理者である株式会社ポケモンとしては嬉しくない行為かもしれません。
ちなみに、Chris Maple氏はポケモンの海外向けロゴを作ったものの、その後、ポケモンのデザインなどに関わらせてもらうことは全くなかったそうです。
ロゴのデザインの初期案など
Chris Maple氏は、ポケモンの海外版のロゴの作者だと名乗り出ると同時に、本当はこういったものも公開してはダメなものだと思われますが、ロゴのデザインの初期案なども少し公開しています。
これによると、ポケモンのロゴの決定稿として最初に採用されたのは上のようなデザインだったそうです。
ただ、このロゴは一般向けに公開されたものの、比較的すぐにアメリカ任天堂から連絡があり、修正が依頼されたとのことです。
そして、上の画像のような修正版が作られることになります。
しかし、これも決定稿となった後、さらに修正が依頼され、この間に「ポケモンの正式なロゴ」はいくつかのバリエーションが存在していたそうです。
そして、最終的に決まったのが、現在も使われている上のようなデザインです。
このポケモンのロゴは、最初の決定稿と比べると、色もそうですが「P」と「e」のデザインが少し異なります。
最初の決定稿だと「穴」がないので少し読みにくい感じもあり、「P」と「e」に「穴」をあけることでアルファベットとして読みやすくなった感じになっています。
ポケモンの海外版のロゴについては、他には制作中に描いていたラフなども公開されています。
制作秘話
ポケモンの海外版のロゴについては、文字の色をどうするのかも試行錯誤したそうです。
文字の色については、黄色なのはピカチュウをイメージしてその色が付けられたような印象もあるかもしれません。
しかし、Chris Maple氏によればポケモンの文字を黄色と青の縁取りにした明確な理由はないそうです。
ただ、海外では、初代ポケモンのゲームは、赤、青、黄色の3つが発売されると聞いていたので、それを意識して作った部分はあったかもしれないとのことです。
また、全体的なデザインについては、初代ゲームボーイの白黒画面でも認識しやすいロゴにするように指示されていたので、その点を意識して作ったとのことです。
そして、ポケモンの海外版のロゴについては、制作期間が1か月だったことも明らかにされています。
これは、大きなプロジェクトのロゴの制作期間は通常は6か月程度となっていることから比べると、かなり急いで作ったものになっています。
制作期間が短かった理由は、アメリカ任天堂は元々は別のところに作らせる予定だったものの、そこがダメになり、急遽探された結果、自分が作ることになったからだそうです。
また、Chris Maple氏の会社自体もそういった急な依頼に対応するのを得意にしていたとのことです。
なお、ポケモンの海外版のロゴがいくつか提示されたデザイン案の中で現在のものに決まった明確な理由はなかったそうです。
Chris Maple氏によれば、決まった理由はアメリカ任天堂の担当者などのフィーリングだとされています。
コメント
このロゴがLEGENDSシリーズにも採用され日本版に逆輸入して、最新のLEGENDSZ-Aにも使われてるの凄いね
ポーキィモーーんw