ポケモンカードゲーム、サーチ済み商品を公式が確認。SR高確率封入やオリパも買うな

　ポケモンカードゲームについて、1つ話題が出ています。

　話題は、サーチ済み商品を公式が確認しているというものです。

ポケカ、サーチ済み商品

　ポケモンカードゲームについて、いくつか案内が出ています。

　まず、購入者に向けた注意として、「いわゆるサーチ等の行為によりSR、SAR等のキラカードが封入された拡張パックのみを抜き取って、残りのパックを販売する『サーチ済みパック・ボックス』の出品が確認されています」と案内されています。

　これは、ポケカのパックを事前に「サーチ」することで、開封しなくても「当たり」のカード封入が予想できることを利用した「ハズレだけ商品」が、フリマサイトやオークションサイトなどで販売されているので注意すべきという案内です。

　このようなサーチ行為は、何年も前から行われていることではありますが、意外と知らない人も多いようなので、改めて案内が出されている部分があります。

　このため、ポケカは、ポケセンや大手ショップの直販売品しか買わないが鉄則です。

　ポケカで個人が出品して販売しているパックやボックスは、どれだけ高くても、どれだけ安くても、ほぼ確実にサーチ済みの「ハズレだけ商品」だと思っておくべきです。

　もっと言えば、個人経営のカードショップの販売品も怪しいと言われているものが多いので、特に後述のような詐欺的な販売方法を行っている店から買うのは危険です。

SR高確率封入やオリパも

　ポケモンカードゲームに関する案内としては、もう1つ、「『SR高確率封入』などの表現で出品者が独自にカードをランダム封入し販売する『オリパ（オリジナルパック）』は、該当のカードが実際には低確率で封入されている、もしくは封入されていない可能性がございます」というものも出されています。

　これは、「レアカードが高確率で封入されている」というような宣伝の元に売られている商品は、実際にはその宣伝通りの内容になっていないことが多いので注意して欲しいというものです。

　また、公式はそこまでストレートに言っていませんが、詐欺の可能性が十分あるので買うなと案内しているものになります。

　SR高確率封入やオリパといった売り方は、公式では行われておらず、ネット販売や個人経営のカードショップなどが独自に行っているものです。

　そして、売り切れるほど人気になっているものもあるようですが、本当に宣伝通りの内容で販売されているのかどうか事前に確認しようがないので、基本的にはこういうものは買わないようにしておきましょう。

　これはもっと言えば、それで騙されたとしても簡単に信用しすぎであり、「買う方が悪い」とも言えるものです。

メルカリと提携

　ポケモンカードゲームについては、メルカリと「安心・安全な取引環境の構築に向けた包括連携協定を締結」したことも発表されています。

　これは、ポケカの転売と言えばメルカリ、キッズや親、初心者ポケカファンに対して詐欺的な手法で売る場所と言えばメルカリとなっているため、このような提携が行われたものです。

　ただ、このメルカリの提携は、株式会社ポケモンとだけではなく、過去、他の転売になりやすい商品を扱っている企業とも行われています。

　しかし、それらの企業がメルカリと提携した後、それらの企業の転売商品がなくなったという状態には全くなっていません。

　つまり、あまりにも酷いものが削除されるようになるぐらいであり、今でも普通に転売や詐欺的な手法で売る商品はなくなっていないので、今回のメルカリと株式会社ポケモンの提携はあまり意味はありません。

　このため、SR高確率封入やオリパを買うのは論外ですが、メルカリからサーチ済み商品がなくなるわけでもないので、ポケカの購入はポケセンや大手ショップの直販売品だけだと肝に銘じておきましょう。

　ちなみに、今回出されている案内については、もう1つ、「『偽造品・模倣品』の出品が確認されています」というものもあります。

　こちらは、特定のレアなカードを買うときに注意しておくべき内容になっています。

　なお、株式会社ポケモンは、何年にもわたり、十分な在庫も用意できないのに次々とポケカの新商品を発売し転売を誘発していたり、本来はキッズ向けの商品でもあるのに高額になりすぎているカードに対して何も対策を取っていません。

　その結果、ネットではメルカリなどでの詐欺的な行為の横行を許し、リアル販売では転売屋と一般人が入り乱れ警察の出動が要請されるほどの混乱を生じさせています。

　また、リアルポケカショップの窃盗事件を各地で誘発させているなど、株式会社ポケモンは、ポケカに関するビジネスについては完全に反社と言える企業に成り下がっているので、メルカリと提携してあまり意味のない「対策やってますアピール」だけではなく、転売を撲滅させるような本気の対策を行うことを期待したいところです。