株式会社ポケモン、口袋妖怪：复刻との裁判で勝訴。中国のパクリゲーム

　ポケモンについて、1つ話題が出ています。

　話題は、株式会社ポケモンが中国のパクリゲーム「口袋妖怪：复刻」との裁判で勝訴しているというものです。

株ポケ、口袋妖怪：复刻に勝訴

　ポケモンのパクリゲームは、昔からいくつも存在します。

　その中には、「パルワールド」などの素材をアレンジするなどの姑息な手法でパクっていると多くの人に非難されているものから、素材をそのまま使っている大胆なパクリまでいくつかのバリエーションがあります。

　今回、後者の「素材をそのまま使っている大胆なポケモンパクリゲーム」に関して、株式会社ポケモンがプレスリリースを出しています。

　これによると、「口袋妖怪：复刻」（別名「口袋之旅」）と呼ばれている中国のポケモンパクリゲームに対する裁判で勝訴したとのことです。

　株式会社ポケモンは、「口袋妖怪：复刻」に対して、2021年12月3日に中国で裁判を提起していました。

　そして、今回、広東省深圳市中級人民法院において、ポケモンの著作権を侵害していることと、不正競争防止法に違反していることが認定されたそうです。

　これにより、「口袋妖怪：复刻」の運営元の「广州麦驰网络科技有限公司」に対して、損害賠償金1.07億元（約23.4億円。2024年7月12日のTTMレート1元当たり21.89円で換算）の支払いが認定されたとのことです。

　また、「深圳市阿斯卡德信息技术有限公司」、「深圳市值尚互动科技有限公司」、「霍尔果斯方驰网络科技有限公司」には、損害賠償金の一部の連帯賠償責任を負うことが命じられたそうです。

　よって、素材をそのまま使っている大胆なパクリゲームなので、株式会社ポケモンが負けるはずのない裁判ではありますが、ポケモンのパクリゲームが法的に1つ潰された形になっています。

　あとは、負けてもいいので、「パクるな」という強い意思を示すためにも、「パルワールド」などの素材をアレンジするなどの姑息な手法でポケモンをパクっていると多くの人に非難されているゲームに対しても裁判を行って欲しいところでしょう。

　ちなみに、「广州麦驰网络科技有限公司」と「霍尔果斯方驰网络科技有限公司」は控訴したとのことなので、この中国のパクリゲームに対する裁判はまだ終わりではない状態になっています。

　ただ、民主主義国家ではない場所での裁判なので、何があるのか分からない部分もありますが、前述のように負ける要素はゼロなので控訴でも普通に株ポケが勝つはずです。