
株式会社ポケモンがプレスリリースを出しています。
プレスリリースの内容は、広州麦馳網絡科技有限公司のパクリゲーム「口袋之旅」との調停が成立したというものです。
株ポケ、口袋之旅との調停
ポケモンのパクリゲームは、パルワールドなどの姑息な手法を用いてパクっていると言われているものも含めて数多く存在します。
今回、その中の1つである中国のスマホゲーム「口袋妖怪:复刻」(別名「口袋之旅」)のパクリ問題について、株式会社ポケモンが公式コメントを発表しています。
「口袋之旅」というゲームについては、以前「株式会社ポケモン、口袋妖怪:复刻との裁判で勝訴。中国のパクリゲーム」の記事でご紹介したように、株ポケが中国の裁判で勝訴していました。
しかし、配信元となる「広州麦馳網絡科技有限公司」(および霍爾果斯方馳網絡科技など)は、この裁判の結果を不服として控訴していました。
そして、今回、控訴の過程で株式会社ポケモンと広州麦馳網絡科技有限公司などとの調停が成立したことが発表されています。
「調停」というのは「和解」のようなものであり、裁判所などが介入する形で最終的な判決を待たずに裁判を終わらせるものになっています。
今回の口袋之旅との調停内容については詳しい情報は公開されていません。
しかし、上のような長文の謝罪文が載せられていることから、広州麦馳網絡科技有限公司がパクリを認めて謝罪文を公開するということが調停の条件になっているようです。
また、先の記事でご紹介した通り、裁判で認定された損害賠償金は1.07億元(約23.4億円)であったことも以前に発表されています。
今回の調停では、この損害賠償金が最終的にいくらになったのかは不明で、おそらく以前よりも低い金額で調停を受けたと思われます。
一方、広州麦馳網絡科技有限公司は「私どもは巨額な経済的代償」を支払うことになったとしているので、大幅な減額はなされていないかもしれません。
よって、株式会社ポケモンと広州麦馳網絡科技有限公司などとの「口袋之旅」というパクリゲームに関する裁判は、広州麦馳網絡科技有限公司が全面的に謝罪し、多額の賠償金を支払う形で終わったということになります。
ちなみに、「口袋之旅」はポケモンの素材を丸パクリしていたので、今回の裁判は株ポケが勝って当たり前の裁判です。
ただ、相手が権利意識がない企業が多いとも言われる中国企業であり、「鶴」に巨額の資金を渡しているなどの事情があれば、その一声で何とかなりそうなイメージもあるとも言われるため、中国の裁判で勝てるのか心配な部分はあったということになります。
なお、このゲームは、ポケモンのファンアートもパクっているとも噂されていたので、パクられた人は訴えてみるという方法も…?
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